大作家の場合、亡き後もその仕事場が保存されているケースは多いと思います。太陽の塔でお馴染み、故・岡本太郎もそんな一人で、南青山の私邸が記念館として保存・公開さています。
大屋敷というわけではないので、展示作品の数は限られています。しかし、ここが実際の作品制作現場だという緊張感は、他じゃ得難いものであるのは明らかでしょう。
それにしても、こうしてアトリエを目の当たりにしてみると、複雑な心境です。生前は、こんな場所に入り込むことはまず無理なわけですからひじょうに感慨深いものの、今でも作品制作が行われているような雰囲気であるにも関わらずその主はとうの昔に死んでいるという現実を否が応にも突き付けられる。
ましてや、ここの主は岡本太郎だったのです。
『生きている間に、やりたいことやれよ!』という声が聞こえてきた気がしました。
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