明治通りの北参道駅あたりを通るとき、いつも気になっていたのが、この蔦の生い茂る古ビルです。
その名を南部ビルといい、全国生協労働組合連合会、日本生活協同組合連合会、及び関連労組などの団体が各フロアに入居しています。
個人的には、この鬱蒼(うっそう)とした佇まいを魅力に思うものの一般企業は入居に躊躇するだろうなと思ってましたから、何となく、なるほど…などと思ったものです。
調べてみると、このビルの所有者は南部利昭(2009年に亡くなられていますから、今はどなたかが相続されたものと思われます)という人で、南部家の第45代当主、第9代靖国神社宮司、靖国神社崇敬奉賛会名誉会長…という物々しい経歴を持つ方。そういえば、思い出しました。首相の靖国参拝を強く主張されてた方ですね。宮司という立場からずいぶんと政治的に踏み込んだことを言うものだな、当時思った記憶があります。
生協や労組と靖国神社、水と油のような関係にも思えますね。単なるビル主と入居者ということかも知れませんが、なにやら不思議です。この不可解?な関係を色々と推理されてる向きもあるようですが、ここでは触れません。
今回、こうして紹介したわけは、明治通り側からの景観が見納めになると思われるからです。手前の空間は長らく駐車場として利用されていましたが、2013年1月にビル建設が始まるようなのです。すでに柵が築かれ、限られたアングルでしか撮影できませんでした。
それにしても、見事な蔦の映えっぷり。ビル自体は、それほど古いわけではなさそうです。(いずれもクリックで拡大)
上空から見るとこんなふう。グーグルマップの画像です。
ビルの入口はこんな感じ。これはグーグル・ストリートビューの画像です。
2013年1月現在、柵が建てられたため、このアングルからの撮影はできなくなっています。